■国家試験の傾向と分析
<国家試験合格率について>
(1)国家試験の受験者数・合格者数と国家試験合格率について
全国的なPTOT養成校の増加に伴い、平成15年頃よりPTOT国家試験受験者総数は徐々に増加しています。
平成17年頃よりPTは毎年約1000名、OTは毎年約600名ずつ増加してきました。
しかし、その結果、この10年間でPTは約3倍(約3500名→約12000名)に、OTは約2倍(約2850名→約5850名)に増加しています。
ただし、PTは第47回をピークに、またOTは第44回をピークに、受験者も合格者も徐々に減少してきています。
第50回PTOT国家試験の結果ですが、下表を見ていただくとおわかりになると思います。
具体的には、PTOT共に問題の難易度は上昇(難しくなった PT合格率=82.7%、OT=77.5%)しています。
特にOTに関しては、かなり難しかったと思われ、合格率は劇的に低下しています。
時に既卒生(国家試験浪人生)に関しては、PT既卒生の合格率=42.5%、OT既卒生合格率=21.6%で、新卒生と比較するとかなり低いです。
既卒生(浪人生)に関しては、きちんと指導者について学習しなければ、一人ではなかなか合格しないという、ことを示していると思います。
■ 理学療法士国家試験受験者数と合格者数
■ 作業療法士国家試験受験者数と合格者数
■ 第49回理学療法士・作業療法士国家試験の合格率(新卒・既卒比、大学・専門学校比)
理学療法士・作業療法士国家試験全国合格率
上述の表からわかるように、PTOT共に90%台だった合格率も徐々に低下し、第43回では、PTは86%、OTは73%に低下、第44回45回では若干回復したものの、第46回では、PTは74.3%、OTは71.0%に低下しました。
その後、第47回の合格率はPTが82.4%、OTが79.7%に、第48回の合格率はPTが88.6%、OTが77.3%に回復しました。
また第49回ではPTは83.7%、OTは86.6%で、OTの合格率が80%後半台に回復しましたが、PTは昨年より低下しています。
そして本年行われました第50回では、PTは82.7%、OTは77.5%で、昨年から比較すると両者とも低下しています。
特にOTの低下率が劇的で、国家試験問題の内容が難解になっていることの表れだと思われます。
大学と専門学校の合格率を比較してみると、PTは大学新卒が91.5%、専門学校新卒が87.6%、OTは大学新卒が87.6%、専門学校新卒が83.90%、明らかに大学新卒の方が合格率が良いのです。
次に新卒生と既卒生を比較すると、PTは新卒生が89.1%、既卒生が42.5%、OTは新卒生が85.5%、既卒生が21.6%と、これまた明らかに既卒生の合格率が低いです。
第50回の国家試験問題は、昨年に比較すると明らかに難題な問題ばかりであり、特にOTに関しては難しかったと思われます。
特にOTの既卒生の合格率の低さは、既卒生の学習が不十分であると言うことに他なりません。
元々学内での勉強方法が下手で、学習が不十分であった所に新卒時の国家試験不合格であった時点からそれを乗り越えるだけの学習が不十分であるため、不合格者が何度も何度も不合格を繰り返すのです。
ですから、特に既卒者を対象とした、学びの場が必要であり、しっかりとした国家試験対策としての学習が必要なのです。
「国試塾リハビリアカデミー」は、全力で既卒受験者(国家試験浪人生)をサポートします。
第50回PTOT共通国家試験(問題分析円グラフ)
第50回理学療法専門分野(問題分析円グラフ)
第50回作業療法専門分野(問題分析円グラフ-①)
第50回作業療法専門分野(問題分析円グラフ-②)
第50回作業療法専門分野(問題分析円グラフ-③)
第50回作業療法専門分野(問題分析円グラフ-④)
第50回作業療法専門分野(問題分析円グラフ-⑤)
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雅美塾の活動内容の紹介
①PT・OT国家試験対策セミナー(全国展開)
②国家試験対策養成校特別セミナー
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